FC2ブログ
 
毒舌歯科医の診療室
診療時間の多くを会話に割いてもまだ話足りない男(毒舌らしい)のひとりごと。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

八方美人?

八方美人・・・誰に対しても、程よく応対してぬけめのない事。

近頃は、歯科治療に痛みはつきものという考え方が変わってきて、「無痛治療」を売りにする歯科医院が増えてきました。
当院も可能な限り無痛な治療を心がけておりますが、どうしても必要と思われる痛みに関しては、患者さんにそのゆえをお伝えした上で我慢してもらっている現状です。

私が歯科医師免許を取得してもうすぐ丸9年になりますが、その間に患者さんからいくつか学んだ事があります。今日はその中で痛みについてお話ししたいと思います。

昔からすぐに「痛い」と訴える人は「痛がり」「意気地なし」「根性なし」「わがまま」などといったマイナスのイメージの言葉で表現されてきました。それに対して、あまり「痛い」と言わない人は「我慢強い」「がんばり屋」といった言葉で評価されてきたように思えます。果たして本当にそうなのでしょうか?

あくまでも私見ですが、「痛い」となかなか言わない人の中にも2通りの患者さんがいらっしゃるようです。眉間のあたりにしわを寄せて精一杯我慢されている方もいらっしゃれば、最初から全く何も感じていないような方もいらっしゃいます。

そのため私は痛みに対する患者さんの反応を、プラスイメージを持てるよう表現することにしました。
例えば、
痛みに強い人・・・我慢強い(痛みを感じてはいるような時)、おおらか(感じてなさそうな時)など
痛みに弱い人・・・鋭敏、繊細、痛みのセンサーがしっかり働いているなど
では、自分と正反対の人はどうなの?と聞かれそうなので聞かれる前に、
痛みに強い人のことを、「鈍い」
痛みに弱い人のことを、「神経質」
などと表現して、相対的に持ち上げたりもします。(ここに書いたらもう使えないかも)

以上をふまえて今日の診療室での出来事。

一人の患者さんの治療を終え、最後のお話でのこと。
私   :おつかれさまでした。次回は歯の汚れとりをしましょう。

患者さん:はい。でも以前したときは、あまりに痛くて途中でやめちゃったんだよね。

私   :大丈夫ですよ。それなら麻酔をしてから治療しましょう。そもそも痛みを感じるのはセンサーが正常に働いている証拠で全く問題ありません。我慢強いとか言われる人はそもそも痛みを感じてない場合もあるので、鈍いだけなんですよ。


その瞬間私の目に今話している患者さんの後ろで、お腹を抱えて笑っている一人の女性の姿が目に入りました。



も、もしや!?


そうです。その患者さんは前回全く逆の説明をした患者さんだったのです。

ーーー前回ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
女性:私って、痛みに対して鈍いんですね。
私:そんなことありませんよ。痛みに対して我慢強いと言うか、免疫があるんですね。
神経質な人は痛みの受容器を鍛えて痛がりになってしまうので、痛みに対して常におおらかな方がいいんですよ。ですから、鈍いと言う表現はそんなに正しくないと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

すべてを悟った私はマスクで見えない口元に笑みを浮かべ(笑ってごまかそうとした)、その女性の待つ診察台へ近づきました。すると、

やっぱり、私、鈍いんですね。

すっ、すみません。


結局、上に書いたような種明かしをしました。
ここにも書き込んでしまったので明日から使えません。どうしましょう。

歯科医師が八方美人であるためには、完全個室の診療所が必要なのかもしれません。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

来院数

無料ホームページ ブログ(blog)

プロフィール

katsuhisa.y

Author:katsuhisa.y
12月20日に開業いたしました。
年明けから本格的に始めます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。