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毒舌歯科医の診療室
診療時間の多くを会話に割いてもまだ話足りない男(毒舌らしい)のひとりごと。

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今日は終始まじめなお話。

昨年より耐震強度偽装や悪質リフォームの問題が連日のように報道されております。これらの事件を見るたびに私たちも気をつけなければいけないと感じている今日この頃です。それは私が歯科と建築との間には共通点があると考えるからです。例えるなら歯の根の中(神経)や根の周りの治療は住宅の基礎の部分に、冠(銀歯など)は上物(住宅部分)に相当すると思います。実際、土台、冠、入れ歯を作る際には力のかかり具合(方向、強さ)や耐久性等を考慮してつくります(構造計算のようなものも一部あります)。

これだけ上に意識が移ると下がおろそかになりそうですが、やはりなんといっても建物も歯も下(基礎、土台)がしっかりしててこそであると思います。そのため、当院の治療で最も多くの回数と時間を割くのは根の中の治療です。根の中の治療は患者さんにとって見えない部分であるため、手を抜いても気づかれにくいだけでなく、場合によっては「早く終わって上手」などと評価される事もある様です。現在の保険診療における根の中の治療に対する報酬は低く、初回の治療費だけが高く設定されているため、使う薬によっては回数をかける程赤字になってしまいます。その結果、患者さんと歯科医師の間で表面上は利害が一致するため(もちろん患者さんは損をしている)手抜きとも思われる治療が行われる可能性があるのです。誤解のないように付け加えておきますが本当に早く終わって上手な先生もいらっしゃいますし、手抜きをするような先生もごくごく少数であると思います。

では、根の中の治療が不十分ならばどうなるのか?まれに問題がなさそうな歯もありますが、大抵は数年後に根の先に膿がたまるようになります。そこで冠を外して(どんなに高い歯であったとしても)再治療となる訳ですが、残念ながら歯科治療においてこういった再治療の割合は少なくありません。これは、手抜きと思われる場合の他に治療の限界が患者さんの考えているレベルより低い事にあると思います。今現在の水準ではどんなに一生懸命治療をしても、全ての根の中を全くの無菌状態にする事は不可能なため、残念ながら100%の成功率にすることはできないのです。

したがって、今の私たちに出来る事は患者さんにも自分にも納得できる治療を誠意をもって提供することだと思っております。

「あっ、ここ膿がたまってますからやり直した方がいいですね」

「先生、それはリフォーム(再治療)詐欺ですね」

と言われないように一生懸命治療しなければと、今日もテレビを見て思うのでした。
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